日記

 

日に日に大きな発作は減ってきたがずっとうっすら不安がへばりついてソワソワしている。例えるなら両腕と太ももの細胞が絶え間なく怖がって逃げたがっているみたいだ。わたしは此処にしかいないというのに。たまに波が高くなると体育座りで頭を抱えて唸りながら耐えていた。どうにか外に出れるわたしが欲しくて数百メートルの散歩へ。先月末死ぬのが怖すぎて体が硬直するような出来事があった反動なのだが、今は生きていることが怖くなっていて難儀な体だなとぶつくさ声に出しながら坂道を下る。以前大きな発作を起こした場所の手前で体がピタリと止まった。踏み出せない。いつかは(早めにを望むが)この先のベンチであの時のわたしの背中をさすれたら良いなと思いながら来た道を戻った。風の心地よさはまだ感じられるから大丈夫と言い聞かせて今日も終わる。助かりたい。